日本応用藻類学会(The Japanese Society of Applied Phycology)は,2001年5月23日に日本海藻協会(Japan Seaweed Association)の傘下に,より学術的な情報交換や交流の場として「日本応用藻類学研究会」として発足したものです。以降,毎年5,6月に開催するシンポジウムを基本に活動して参りました。

2008年1月からは,日本海藻協会から独立した組織として,また,日本では唯一の応用藻類学に関する学術団体へと発展させてきました。現在,個人会員は大学,国や地方の研究機関,教育機関,企業の研究者の方々に加えて一般の応用藻類学に関心のある多くの方々を含み,100名を超えるに至っております。さらに,2008年6月には,当学会の学術雑誌「ALGAL RESOURCES」第1巻,第1号を発刊し,学術組織としての確立に向け前進してきております。

日本応用藻類学会は,藻類学の基礎的な知見を基に,その応用研究や技術開発に関する広い分野の研究や技術の発展と促進を図るため,研究プロジェクト支援や情報交換や会員相互の交流を図って参りました。また,会員の研究成果は,シンポジウム,ワーキングショップと共に研究発表会,講演会など,多様な学術的イベントで公表すると共に単行本の出版等によって社会還元して参ります。

海藻をはじめとする藻類の持つ特性や機能は,特に日本をはじめとする東アジアの国々では,古くから食品として馴染みの深いものですが,これまで多様な利活用がなされてきております。近年は,人間生活や経済活動,それに伴う地球環境の変化との係りのなかで,海藻の持つ有効なポテンシャルが評価されつつあります。特に,全地球的公害とも言える大気中の二酸化炭素増大問題や沿岸生態系の変質,海洋生物資源の減少などに対しても,海藻類の有用機能の活用によって,環境保全や修復する技術には高い関心が寄せられております。将来的にも藻類の利用,応用に関する研究や技術開発は重要で,多様な側面で応用藻類学会が社会貢献できるよう研究成果を広く公表し,正しい理解の普及に勤めたいと考えております。

日本応用藻類学会では,藻類の基礎から応用に至る幅広い研究分野に関心を持つ方やその技術開発や共同研究を希望する研究者,社会一般の方々の積極的な参加と活動を期待し,希望するものです。


2008年7月

日本応用藻類学会会長

能登谷 正浩

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